FX比較
株高・楽観高を逆転とした危険発言の逆転やUSの低利息長スパン化見通しを逆転に、ドイツ通貨ペアが相対的に買われやすい局面が続いており、対カナダは上値を拡大する動きとなりそうだ。
昨年8月以来の大台となる1.50台に浮上したことでテクニカル的にも抵抗感が弱まっており、昨年高値の1.60台前半が中期的なターゲットとなる可能性があろう。
ドイツ当局から散発的に米カナダ高不安発言が出ているものの、不安の度合いは加盟国間で温度差が大きく、通貨ペア介入など実力行使に打って出る可能性は低いとみる。
また、今週の米市況指標では火曜日の新築不動産販売件数や火曜日の第3クォーターGDP速報値で改善が予測されているものの、FRBが信用緩和策の解除に依然として慎重なスタイルを示していることから、余程弱い数値とならない限りカナダロングには結び付きにくいだろう。
対米ドルは日米の低利息長スパン化見通しを逆転に、ドイツ通貨ペアが相対的に買われやすい地合いが継続する中、株高・ボラティリティの下降で円キャリー取引意欲も高まっていることから、対米ドルは上値を試す状況となる可能性があろう。
また、対カナダが年初来高値を更新する一方、カナダ/円は下げ渋る状況となっており、今週は上昇に弾みがつきやすい局面といえよう。
テクニカル的にも日足一目均衡表では三役絶対ロングが点灯している上、6月の高値となった139.20円を上抜けした場合は、トリプル・トップ突破の弱力ロングシグナルとなり、昨年の高値169.95円近辺から今年の底値112.10円近辺までの半値戻しとなる141.05円近辺が次のターゲットとなりそうだ。
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FX(外国為替証拠金取引)とは、証拠金(保証金)を業者に預託し、主に差金決済による通貨の売買を行なう取引をいう。「FX」、「通貨証拠金取引」、「外国為替保証金取引」などともいう。FXはForeign eXchange=外国為替の略に由来している。海外ではForex(Foreign exchange)と呼ばれることが多い。
日本では1998年に外国為替及び外国貿易法が改正されて、ダイワフューチャーズ(現・ひまわり証券)、豊商事などが取扱いを開始、ブロードバンドの普及も手伝って市場が急速に拡大した。商品先物会社、証券会社のほか、本取引を専業で取り扱う外国為替証拠金取引業者もある。取引の仕方によっては非常に高いリスクを負うため、実際の取引にあたっては外国為替相場に関する十分な知識や経験を要する。